特集 ウイルスとの〝共生〟

先日、NHKの朝のニュースを見ていたら、iPS細胞の発見によりノーベル生理学・医学賞を受賞された京都大学の山中伸弥教授がインタビュー出演されていました(4月24日)。

先生は新型コロナウイルス感染症拡大の見通しについて、桑子キャスターに聞かれ、「最初は“ウイルスとの闘い”という表現を使っていたんですが、今はもう使っていないんです。“ウイルスとの共存”だと思っています」とコメントされています。また山中先生が発信されているウェブサイトでも、新型コロナウイルスとの「対策」は、長いマラソンになると訴えられています。

他方、長崎大学熱帯医学研究所の山本太郎教授は、長年「ウイルスとは共生が必要」と述べてこられました。NHKの特設サイト「新型コロナウイルス」に山本先生のインタビューが掲載されています(4月24日掲載)。

先行きが見えない混沌とした状況のなかでどこに希望はあるか、との和久田キャスターの質問に「すごく難しい質問で、答えがないのかもしれないんですけれども、たぶん、1人1人が希望を持っているっていうことが、将来に対する希望になる」とお答えになっています。

山中先生のおっしゃるように、これから「STAY HOME 週間」を超えて、長いスパンにわたって私たちに一定の制限や制約が求められるかもしれませんが、その環境のなかでも創意工夫し、山本先生がおっしゃるように、それでも私たちひとりひとりが希望を持ち続けることが大切なのでしょう。

また、山本太郎先生のインタビューは荻上チキさんがキャスターを務めるTBSラジオの『セッション22』の音声配信でもお聴きになれます。

弊店でも「人類とウイルス」というテーマで特集を組み、山本先生が2011年に出され、最近重版がかかった『感染症と文明ー共生への道』(岩波新書)をはじめ、『感染地図ー歴史を変えた未知の病原体』(河出文庫)、『ウイルスの意味論―生命の定義を超えた存在』(みすず書房)など7点の本を取りそろえておりますので、ぜひご覧ください。

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